誕生石一覧 ― 12ヶ月の意味と、託されてきた願い

2026/8/11

自分の生まれ月の石が何か、ふと気になったことはありませんか。誕生日プレゼントを選ぶとき、自分への贈り物を考えるとき、あるいは何気ない会話の中で。そうして調べてみると、サイトごとに書いてある石の数や名前が微妙に違っていて、結局どれが正しいのか分からなくなってしまう――そんな戸惑いを覚えた方も、少なくないのではないでしょうか。

この記事では、日本の誕生石を、月ごとに正確な事実としてまとめました。2026年8月、当サイトには12ヶ月すべての誕生石にまつわる記事が揃い、この記事はその12本への入り口として作られています。制度の成り立ちから、各月に託されてきたといわれる願いまで、事実と伝承をきちんと分けながら、静かにたどっていきたいと思います。

誕生石とは ― 1958年の制定と、63年ぶりの改訂

日本の誕生石は、1958年(昭和33年)に全国宝石卸商協同組合が制定したものが始まりです。アメリカの誕生石の基準をもとにしながら、日本独自の石としてサンゴと翡翠(ヒスイ)を加えたのが、その最初の姿でした。

それから63年が経った2021年12月、全国宝石卸商協同組合(ZHO)、日本ジュエリー協会(JJA)、山梨県水晶宝飾協同組合(YJA)の3団体により、誕生石のリストが63年ぶりに改訂されました。この改訂で新たに10石が加わり、合計29石になりました。

2021年に新たに加わった10石は、アレキサンドライト、スピネル、タンザナイト、ジルコン、ブラッドストーン、クリソベリル・キャッツアイ、アイオライト、モルガナイト、スフェーン、クンツァイトの10石です。

また、下の一覧を見てもわかるとおり、1月を除く多くの月には、複数の誕生石が挙げられています。これは「どちらか一方を選ばなくてはいけない」というものではなく、同じ月に生まれた方が、自分の好きな石を自由に選んでよいとされています。何石あっても、心惹かれるものを選べばよいというのは、誕生石と向き合ううえで、覚えておくと少し気が楽になる点かもしれません。

誕生石一覧(12ヶ月)

公式の誕生石(すべて)当サイトに記事がある石
1月ガーネットガーネット
2月アメジスト、クリソベリル・キャッツアイアメジスト
3月アクアマリン、サンゴ、ブラッドストーン、アイオライトアクアマリン
4月ダイヤモンド、モルガナイトモルガナイト
5月エメラルド、翡翠(ヒスイ)翡翠
6月真珠、ムーンストーン、アレキサンドライトムーンストーン
7月ルビー、スフェーン公式石の記事はなし
8月ペリドット、サードニクス、スピネルペリドット
9月サファイア、クンツァイトサファイア
10月オパール、トルマリントルマリン
11月トパーズ、シトリンシトリン
12月ターコイズ、ラピスラズリ、タンザナイト、ジルコンラピスラズリ

各月の誕生石と、託されてきた願い

1月

公式の誕生石は、深い赤の輝きを持つガーネットです。西洋の「誕生石詩(バースストーン・ポエム)」では、変わらぬ真心や友情の証を象徴する石として詠まれてきたと伝えられています。一月生まれの人への贈り物として、誠実な心や長く続く絆を願う気持ちが、この石に託されてきたのだそうです。地道な努力の先にある実りを見守る石ともいわれ、新しい一年の始まりにふさわしい石として親しまれてきたと伝えられています。 → ガーネットの意味と選び方

2月

公式の誕生石は、アメジストとクリソベリル・キャッツアイの2石です。当サイトでは、紫の濃淡が美しいアメジストをご紹介しています。西洋の「誕生石詩」では、誠実さと心の平和を象徴する石として詠まれてきたと伝えられ、二月生まれの人への贈り物として、穏やかな心とまっすぐな誠実さを願う気持ちが、この石に託されてきたのだそうです。「心を落ち着かせる石」としても古くから親しまれてきたと伝えられています。 → アメジストの意味と選び方

3月

公式の誕生石は、アクアマリン、サンゴ、ブラッドストーン、アイオライトの4石です。当サイトでは、透き通った海の青をまとうアクアマリンをご紹介しています。西洋の「誕生石詩」では、勇気と幸福な結婚を象徴する石として詠まれてきたと伝えられ、三月生まれの人への贈り物として、困難に立ち向かう勇気や円満な結婚生活を願う気持ちが、この石に託されてきたのだそうです。航海の安全を願う「海の守護石」としても語り継がれてきた石だといわれています。 → アクアマリンの意味と選び方

4月

公式の誕生石は、ダイヤモンドとモルガナイトの2石です。当サイトでは、やわらかな桃色をまとうモルガナイトをご紹介しています。2021年の改訂で新たに4月の誕生石に加わった石で、桜の花びらを思わせる色合いが、日本の4月という季節にふさわしいとして選ばれたと伝えられています。新生活や新しい出会いの季節に、大切な人への愛情や慈しみを願う気持ちが、この石に託されてきたのだそうです。 → モルガナイトの意味と選び方

5月

公式の誕生石は、エメラルドと翡翠(ヒスイ)の2石です。当サイトでは、深緑をたたえた翡翠をご紹介しています。2021年の改訂で新たに5月の誕生石に加わった石ですが、石そのものは日本で縄文時代から装身具として大切にされてきた、とても古い石でもあります。「繁栄」「長寿」「幸福」「安定」といった言葉が石言葉として伝えられ、大切な人の健やかな日々を願う気持ちが託されてきたのだといわれています。 → 翡翠の意味と選び方

6月

公式の誕生石は、真珠、ムーンストーン、アレキサンドライトの3石です。当サイトでは、月の光をそのまま閉じ込めたと語り継がれてきたムーンストーンをご紹介しています。西洋の「誕生石詩」では、健康と富を象徴する石として詠まれてきたと伝えられ、六月生まれの人への贈り物として、健やかな暮らしや豊かさを願う気持ちが、この石に託されてきたのだそうです。満ち欠けを繰り返しながらも変わらずそこにある月のように、穏やかな日々の積み重ねを見守る石として親しまれてきたと伝えられています。 → ムーンストーンの意味と選び方

7月

公式の誕生石は、ルビーとスフェーンの2石です。当サイトには、この2石についての記事はまだございません。

※ 以下は公式の誕生石ではありませんが、参考としてご紹介します。あかね色に燃えるような輝きを持つカーネリアンは、夏の陽ざしを思わせる色合いから、7月生まれの方への贈り物として選ばれることがある石です。行動する勇気や、前へ進む力を願う気持ちが、この石に託されてきたのだそうです。

8月

公式の誕生石は、ペリドット、サードニクス、スピネルの3石です。当サイトでは、太陽の光を思わせる黄緑色のペリドットをご紹介しています。西洋の「誕生石詩」では、夫婦の幸福を象徴する石として詠まれてきたと伝えられ、八月生まれの人への贈り物として、円満な夫婦関係や大切な人との穏やかな絆を願う気持ちが、この石に託されてきたのだそうです。「太陽の石」とも呼ばれ、明るい輝きが大切な人との関係を長い時間をかけてやさしく照らしてきたと伝えられています。 → ペリドットの意味と選び方

9月

公式の誕生石は、サファイアとクンツァイトの2石です。当サイトでは、深く澄んだ青をたたえるサファイアをご紹介しています。誠実、信頼、真実、そして冷静な判断の象徴として、長い歴史のなかで大切にされてきたと伝えられています。九月生まれの人への贈り物として、誠実な心が変わらずに続くことや、贈る相手の心に静かな平和が保たれることを願う気持ちが、この石に託されてきたのだそうです。 → サファイアの意味と選び方

10月

公式の誕生石は、オパールとトルマリンの2石です。当サイトでは、色彩の豊かさで知られるトルマリンをご紹介しています。黒・ピンク・グリーン・ブルーなど、色ごとに異なる言い伝えを重ねてきた石で、贈る相手の個性に合わせて色を選べる誕生石として親しまれてきたと伝えられています。十月生まれの人への贈り物として、その人らしい一色とともに穏やかな毎日を願う気持ちが、この石に託されてきたのだそうです。 → トルマリンの意味と選び方

11月

公式の誕生石は、トパーズとシトリンの2石です。当サイトでは、太陽を宿したような輝きを持つシトリンをご紹介しています。西洋の「誕生石詩」では、誠実さと友情を象徴する石として詠まれてきたと伝えられ、十一月生まれの人への贈り物として、まっすぐな誠実さや長く続く友情を願う気持ちが、この石に託されてきたのだそうです。太陽の光をそのまま閉じ込めたような輝きから、「商人の石」「幸運の石」としても古くから親しまれてきたと伝えられています。 → シトリンの意味と選び方

12月

公式の誕生石は、ターコイズ、ラピスラズリ、タンザナイト、ジルコンの4石です。当サイトでは、深い藍色に金色の輝きが散るラピスラズリをご紹介しています。西洋の「誕生石詩」では、繁栄と幸運を象徴する石として詠まれてきたと伝えられ、十二月生まれの人への贈り物として、豊かな実りやめぐり合わせの良さを願う気持ちが、この石に託されてきたのだそうです。夜空を思わせる深い青色は、古代から幸運の石として語られてきた歴史とも重なり、一年の締めくくりにふさわしい石として親しまれてきたと伝えられています。 → ラピスラズリの意味と選び方

誕生石を贈り物に選ぶとき

誕生石は、誕生日や記念日の贈り物として選ばれることが多い石です。同じ石でも、贈る相手の生まれ月に合わせて選ぶことで、贈り物そのものに特別な意味を添えられると感じる方も多いのではないでしょうか。

ただし、誕生石を贈ったからといって、相手が必ず幸せになる、願いが叶うといったことをお約束するものではありません。それぞれの月の石には、上でご紹介したように、長い歴史の中でさまざまな願いが託されてきたのだそうです。贈る相手の健やかな日々や、これからの歩みを願う気持ちを、その石にそっと重ねる――誕生石を贈るという行為は、そんな静かな心遣いのかたちなのかもしれません。

自分の誕生月の石が、しっくりこないときは

ここまで、月ごとの誕生石をご紹介してきましたが、必ずしも自分の生まれ月の石を選ばなければいけないわけではありません。色や質感、伝えられてきた言い伝えなど、心惹かれる石は人によってさまざまです。

誕生月にとらわれず、自分に合う石をじっくり探したいという方は、パワーストーンの選び方ガイドや、目的から石を探せる目的から探すのページもあわせてご覧ください。

まとめ ― 一年のどこかに、自分の石がある

日本の誕生石は、1958年の制定から63年の時を経て、2021年に全29石へと姿を変えました。月ごとに込められてきた願いは石の数だけあり、同じ月に生まれていても、選ぶ石は一つとは限りません。

この記事を入り口に、気になる石があれば、それぞれの記事もぜひのぞいてみてください。一年のどこかに、自分の心にそっと寄り添う石が、きっと見つかるはずです。